2000年3月、卵巣がんの末期で半年の命と宣告されたが、11月小泉八雲生誕150年記念の公演を成功裏に果たした。翌年5月まで生き続けた一年半の記録。「死に方のコツ」の著者・高柳和江日本医科大学准教授は「・・死を受け容れる人には朗読家のいわかね栄さんが理想のモデルだ・・」(文芸春秋2005年新年号)「生きる目的を持てば、それまで生きることができる」ことを実証した記録。四六判 479頁 芹澤義夫編/著 読者からよせられた感想 目を閉じれば、栄様の火の出るような語りの一言一言が眼前に鮮やかによみがえってきます。真実の言葉は何時迄も不朽です。・・たましい( ひ) とは「言霊がそこに静まっているものの働き」ということになり、それは人間の心ということになります・・古代言語の研究家 島田正路 死ぬのが怖くなくなる方法のひとつは、魂の行き先を自分で決めることだ。私の著書「死に方のコツ」の優等生を自称されるご夫妻、いわかね栄さんとその魂の番人のご主人が、どのように魂の行き先を決めたのか。そして、幸せになったのか。こちらの魂を揺さぶられる実話である。栄様は、私の心に生きている・・癒しの環境研究会代表世話人・日本医科大学准教授 高柳和江 7 年前の富山市能楽堂での「語り」を憶い出し乍ら拝読しております。一人の芸術家の魂の交感の記録、そこに湛えられた人間の精神の高貴さ――粛然と読みつつ、いわかねさんの最後の舞台に立ち会えたことの幸せをかみしめています・・建築家・歌人 白井芳樹
--- つづき ---