【企画意図】
新たな高波・終末期を迎える高齢者の増大
高齢化の波は、終末期を迎える高齢者の増大によって新たな高波となりつつあります。これまでのどのような社会でも経験したことがない現象であり、日本社会もこの対応に追われています。
高齢者の看取りの場の創設
高齢者をめぐる福祉の仕組みは、医療の仕組みと相まって組み替えを余儀なくされています。その核は、終末期を迎えている高齢者の看取りの場の創設です。終末期ケアシステムの構築は、急務だといえます。
終末期ケア・看取りスタッフの養成
ただ、これまで医療を中心にした看取りの仕組みであったために、福祉分野にその経験や知識をもった人材が少なく、早急に、終末期ケア・看取りスタッフを養成しなければなりません。
緊急企画
この研修シリーズの主な対象は、老人介護施設の介護職員です。老人介護施設における終末期ケア・看取りの体制づくりの基本はその体制を支える介護職員です。しかしながら、福祉職や介護職の視点でつくられた教科書や指導書は少なく、依頼すべき講師も限られ、研修の目途もたちにくいのが現状だと思われます。こうした状況を少しでも改善するために緊急に企画しました。
老人介護施設を「終の棲家」に
このビデオ研修シリーズは、老人介護施設を「終の棲家」と位置づけ、中堅職員を対象に構成されています。
【このビデオ研修シリーズの特徴】
1.介護を受ける人たちの視線・心
この原作者は医師でも介護職でもありません。
ボランティアとして豊富な終末期ケアの経験を持つ、居住者の家族の一員です。
その原作が生かされていますので、介護を受ける人たちの視線や気持ちが自然と分かるように構成されています。
2.介護をする人たちの立場を鮮明に
これからの時代、終末期ケアは医療スタッフとともに介護職の役割になります。その立場を鮮明にしています。
3.人間と自然の関わりを大切にした映像
この教材は、日本列島の自然を軸に、自然の豊かさ、暖かさをあらわす映像で構成されています。
終末期ケアにとって自然観がいかに大切なことかを理解してもらえるように構成されています。
自然に包まれながら終末期ケアにとって大切な心構えや知識を学べる教材です。
第1巻 終末期ケアの基礎1 (27分)
人生の終末期と終の棲家
老人介護施設で暮らす老人の求めているもの・施設は看取りの場に・意向の確認の仕方・医療における終末期とは・介護における終末期とは・終末期ケアを必要とする人たち・終末期ケアの専門性・スピリチュア・ケア・終の棲家づくりを目指して
第2巻 終末期ケアの基礎2 (22分)
人生は誕生と死の間にある
生まれる・生きる・生きつづける・いのちの輝きを求めて・命の消滅・自殺・自死・安楽死・尊厳死・延命処置・植物人間・自然な死・老衰、病死・苦痛からの解放、心のよりどころを求めて・宗教、信教の自由・宗教心は永遠に、その人の人生を風化させない
第3巻 終末期ケアの基礎3 (32分)
介護する人・される人
賢い動物としての人間・命を知る・死を知る・生きているものの記憶に・生き物としての繋がり・自然の流れとしての死・終末期を迎える前に・人生を聞き、記録する・生きている実感はその存在感・終末期ケアのポイント・実感できる環境づくり・季節の移り変わりを・「朝」を・気力や体力に対応した品揃え・自己表現できる道具立て・手元に電話を・見舞客は本人の意向を尊重して・生活実感のある手紙を・人の気配を・声かけを忘れない・伝えたいことを確実に・告知は本人だけに・「老人介護施設」を「家」に・終末期の人の気遣いを知る
第4巻 終末期ケアの基礎4 (29分)
死と痛み・そのケア
痛みとはなにか・痛みの感じ方・人体の不思議なメカニズム・痛みを感じとり、聞きとる・死は苦痛を伴うのか・痛みは緩和できる・伝統療法は心に安らぎ・死を認めるまで・精神的苦痛を見守る・心の苦しみの信号を汲み取る・誰かに解答を求めていない・「自分の死を認める」力がある・自然がくれるエネルギー・自然はなぜ「死の悲しみ」を癒すのか・五感に訴えるケア・認知症、アルツハイマーの発症・知覚は消えても五感は残る・魂はどこにいくの・魂とはその人が生きてきた人生の塊・終末期の魂の存在
第5巻 終末期ケアの基礎5 (20分)
介護する人たちのケア
「命屋さん」って・死の傷は深い・命は神秘的・死を認識する、死に慣れることではない・自然は絶対的である。自然が決めたことを客観的に受け容れる・介護スタッフの自己癒し・「悔やみ」からの出発・「悔い」を支援のメッセージに・忘れてはならないものを心に積み重ねる・家族の癒しは家族ができる・介護スタッフができるサポート-思う存分悲しむことのできる場づくり-その人が着たかった衣装を-看取りの姿を記憶し、伝える-お別れ会を-
第6巻 終末期ケアの実践1 (20分)
ケア編
終末期のケア-身体をきれいに保つ・排便は身体の便り・食欲は生きる力・食欲を誘う手がかり・味覚だけでも満足させる食事ケア・噛むことは生きる力の源泉・噛むことができる歯を保つ・嚥下レベルの確認・刻々変わる終末期
第7巻 終末期ケアの実践2 (28分)
医療編
介護スタッフも医療部分に触れてかかわる・介護職は医療行為ができない・医療の知識を学ぶ・医療との連携を密に・生命の信号―バイタルサインをみる(血圧・脈拍・体温・呼吸)終末期に多い症状とその対応とケア ①吐き気・嘔吐 ②便秘 ③浮腫み ④不眠 ⑤呼吸困難・・・安らかな死を